ヒダマルの読書日記。

乱読ッカーなヒダマルが読んだ本の感想文。小説は分析もします。

最強の早起きに挑む? 『朝4時起きの錬金術』

著者:中島孝
発刊:プレジデント社
頁数:207頁
発行:2004年8月9日
ジャンル:仕事術

 

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錬金術」と銘打っていますが、「一発逆転でガッポリ儲けよう」という趣旨の内容ではありません。

 サラリーマンの副業、いわゆる「財テク」を取り扱った本ではあるものの、具体的なビジネス内容よりもその意識、そして「どの時間に副業するのか」という前提を提示してくれる一冊です。

 

 

 自分を限りなく育て上げ、好きな事で食べて行けるように努力しよう。

 そのためには、「朝のポジティブパワー」を最大限に活用しよう。


 上記の二項目が、この本の肝。

 以前に紹介した『5つの時間に分けてサクサク仕事を片付ける』にも似た、時間と仕事についての考察本です。

 

hidamarudokusyo.hatenadiary.com

 

 

 

朝のポジティブパワー。

 朝七時の脳は絶好調であり、ポジティブパワーに満ち溢れているため、重要な仕事は朝イチで片づけるが吉。

 まず、この点をグイグイ主張してきます。


 脳科学からの考察、成功者の行動パターンなどを交え、とにかく「朝のポジティブパワーを活用しよう」と訴えてきます。


 この主張を理解すれば、本書の半分は理解したと言っても過言ではないでしょう。

 

 

 人生で最も好調に動く「朝のポジティブ脳」を活かして、自分の技術・価値を高め、最終的に好きな事をして生きて行こう、という夢のある内容です。

錬金術」というと守銭奴のような印象も受けますが、クオリティ・オブ・ライフを追求した、お金以上の価値観を主軸にした考え方でした。

 

 

内容の古さは?

 14年前の出版ということもあり、内容が少々古いのも事実。
 株式トレードで逆指値注文が可能、ということを、革新的変化として取り上げていたりもします。


 しかし、「朝イチの連絡なら相手がつかまりやすい」「そのため、人を巻き込んで計画を立てやすい」といった、現在も使えるポイントも多々あります。


 鵜呑みにはせず、現状に合った技術を取り出しましょう。
(ヒダマルは社会経験が薄いので、取捨選択はお任せします)

 

 

4時に起きてみた。

 と、いうことで。

 ヒダマルも挑戦してみました。

 朝4時起き。


 普段は昼過ぎくらいに起きているので、かなり無理しましたけど。

 


 ポジティブな朝の時間を使って何が出来たかというと……、とりあえず、この文章を書けています。


「二、三日に一回は更新するぞ!」という目標をぜんぜん守れていない現状からすると、これはけっこう大きな変化ですね。

 

 

 生活の中で優先している事項をあえて後回しにして、先に頭を使うアウトプット作業をこなす。

 そして、単純作業や反復練習、肉体労働は午後に持ってくる。


 こうした「最適な時間に行動を采配する」というテクニックも、『5つの時間に分けてサクサク仕事を片付ける』と通じる点があります。

 

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4時起きで感じるメリット。

「朝イチなら相手がつかまりやすい」という点に関しては、ヒダマルにはまったく当てはまりません。

 基本、ひとりで稼ぐための努力をしているからです。

 


 ただ、「誰よりも早く一日をスタートして、誰よりも早く一日を終わらせる」という達成感、優越感? は、ちょっと感じますね。

 これなら、相撲観戦しながらビール飲んでても罪悪感が少ない、というか。まぁ勘違いですが。

 

 それと、ブログを書いたり絵を描いたり本を読んだりして結構時間が流れたと思いきや「え、まだ2時!? この後なにすんの!?」という感覚も新鮮です。

 

 

 勘違いであっても気持ちのいいものなので、朝イチのポジティブパワーはこれからも活用していこうと思います。

 そういえば、夜って意味もなく憂鬱になったりしますし……。

 

 

まとめ。

 正直な所、4時起きを習慣にするには抵抗があります。

 一人暮らしならまだしも、家族との生活時間がズレすぎますし。8時間寝ようと思えば、午後8時には就寝しなきゃですし。

 6時起きくらいが現実的ですね。

 


 ただ、この生活……、


 アニメを観るタイミングが分からない。


 いつもなら、夜にお酒を飲みながらのんべんだらりと楽しんでいたアニメですから、どこでどんな観かたをすればいいのか混乱しています。

 結果、未消化録画が10本に達しています。


 やっぱり午後、おやつの時間くらいが丁度いいかな……?

 奇数月は相撲もあるしなぁ……。

 

わがままでなく、あるがままに。 『すきまのおともだちたち』


著者:江國香織
発刊:集英社文庫
頁数:174頁
発行:2008年5月25日
ジャンル:ファンタジー

 2005年、白泉社から刊行された単行本を文庫化した一冊。

 

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 言わずと知れた小説家・江國香織さん。
 実は『ちょうちょ』や『いちねんせいになったあなたへ』など、絵本もいくつか手掛けています。

(『桃子』や『デューク』など、小説・絵本の両方が存在する作品もあります)

 


 この『すきまのおともだちたち』はというと、「小説」と「絵本」の中間あたりにくる物語。

 挿絵が多く爽やかな文体、そして170頁程度の文字数ですから、さらりさらりと心地良く読み進められます。

 

 

女の子とお皿、あるがままのキャラクターたち。

 若く溌溂とした新聞記者の「私」が、現実とは別の世界に迷い込むお話。

 ジャンル分けするならば、最近はやりの「異世界系」とも言えますね。

 


「私」が出会うのは、古びたお皿と一緒に暮らしている、ちいさな女の子です。

 この女の子が、それはそれはたくましい。


 手作りのレモネードを売り、得意な針仕事を請け負って、お皿とふたりきりで自活しているのですから。

 ……「お皿」というのは、お皿です。
 喋りますし、車の運転もします。たまに割れます。

 

 

 物事をあるがままに受け入れ、あるがままに存在し続けている「すきま」の住人たち。

 生きるパワーに溢れ、それでいて慎ましく暮らしている女の子を見ていると、ヒダマルも肩ひじ張らずに生きて行けそうな気になってきます。

「力の入れどころ」というか、「何を大切にしていくか」を考えさせられます。

 

 

拒めないレベルの描写術。

 ヒダマルなんぞが言うまでもなく、江國香織さんは一流の小説書き。

 そんな方の文章を読んでいると、夏の陽射しや木陰の暗さなんかの情景が、心と身体にすんなりと入ってきます。


 ……入ってくる、という言葉も使いようで。
 江國香織小説の場合、「抗いようもなく侵入される」というパターンもあるんですよねぇ。

 例えば『すいかの匂い』という短編集では、ほおずきを口に含む女性の仕草や、新幹線が嫌いな人間の感覚が否応なしに入り込んできて、途中で気持ちが悪くなり読むのを止めました。

 レベルが高すぎるのも困りものです。

 

 

 ただ、『すきまのおともだちたち』に関してはその心配は無用。

 どんな季節もどんなキャラクターも、爽やかに晴れやかに描かれているので、心身に入ってきたところで無害です。

 

 

イラストは「こみねゆら」さん。

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 ヒダマルは美術館で原画を見たことがありますが、それはもう柔らかく繊細な世界観の絵を描かれる方。

 確か、手作りの人形も展示されていました。
 これがまたミニチュアサイズで、フリルやらモヘアやらの装飾がこまやかなんですよ。

 二次元でも三次元でも作品を創れるなんて凄い。

 

 こちらは、こみねゆらさんのブログです。

blog.goo.ne.jp

 

 

 昔は『にんぎょうげきだん』や『くまの楽器店』の絵本を持っていましたが、困窮により手放してしまいました。

 いつか買い戻したいなぁ。

 

 ヒダマルはアニメ・漫画・小説と、フィクション作品はだいたい何でも好むのですが、絵本作家・イラストレーターさんにもファンが多いのです。

 筆頭は坂井駒子さん、次点で荒井良治さん、五味太郎さんやいもとようこさんや山村浩二さんなどなど……。

 絵本の紹介は『ヒダマルの子育て情報館。』の方でやっていますが、もしかするとこちらでも取り上げるかもしれません。

 

 

まとめ。

 前述の通り、江國香織さんの小説は毒にもなり得るのですが、この作品は大好物。文章とイラストの相乗効果で、心地良く読める本です。

 疲れた時、ちょっと休みたい時などにお勧めの一冊。

 

 あるいは、「休み方を忘れた」なんて人にも……。

 

成長へ、優しさを贈る。 『アーモンド入りチョコレートのワルツ』


著者:森絵都
発刊:角川文庫
頁数:209頁
発行:2005年6月25日
ジャンル:短編集

※この記事は重大なネタバレを含みます。

 

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 児童文学の大家・森絵都さんが、1996年に刊行した単行本に修正・加筆した一冊。
 それぞれの短編がクラシックのピアノ曲をモチーフにしており、音楽が好きな方にはたまらないかもしれません(ヒダマルはどれも聞いたことない……)


 1991年『リズム』でデビュー後、『つきのふね』『カラフル』など多くの児童文学を発表してきた作家さんですが……、

 最大の特徴は、作品の「優しさ」にあると思います。


 ぜったい、ハッピーエンドなんです。

 

 

「子供は眠る」
ロベルト・シューマン子供の情景〉より

 短編は、スピードが命。

 長編であれば世界観や状況の描写に30頁くらいは費やせるところを、少なくとも3頁程度で伝えきる必要があります。
 もちろん、読者の興味を引く形で。

 

子供の情景』の冒頭は、主人公の恭が、いとこの「章くん」の別荘を目指して出発するシーン。

 毎年恒例、いつもの夏の始まりで、その別荘では「章くん」が特別な存在であることを、ジャスト3頁できれいに伝えてくれます。

 


 取り上げているのは、成長していく子どもたちの、微妙な確執。

 海と別荘を舞台に、一年に一度集まる親戚の子どもたち、仲が良かったはずの彼らが、その夏だけはどこかが違う。

 


 変わっていないようで、変わっている。

 友達でいられるようで、いられない。

 けれどラストのどんちゃん騒ぎと、偉そうに振る舞っていた章くんの意外な一面。

 

「いつもの夏」の終わりを締めくくるそんな優しさに、ヒダマルなんかはほろりときちゃうのです。

 夏だ、夏だとおもうのです。

 

 

「彼女のアリア」
J・S・バッハ〈ゴルドベルグ変奏曲〉より

 卒業式の朝、「ごめんね」とだけ記された手紙から始まる、短編恋愛小説。


 不眠症に悩まされる中学三年生男子が、同じく不眠症・しかもその他もろもろ様々色々波乱万丈な問題を抱える女子「藤谷」と出会い、心を寄せていくお話、なのですが……。

 藤谷のとある嘘から、関係は破綻します。

 

 

 クライマックスは、冒頭に戻って卒業式当日。

 式の最中も、担任の贈る言葉も、クラスメイトの涙も、どこか遠い世界のようで現実味のなかった主人公を動かしたのは、藤谷の奏でる〈ゴルドベルグ変奏曲〉の音色でした。


 恋を自覚し、卒業を自覚する……。

 別れ、卒業、桜のつぼみ、そんな一コマに、ヒダマルなんかはこう思うのです。


 ……恋愛小説、書いたことねぇや。

 

 

「アーモンド入りチョコレートのワルツ」
エリック・サティ〈童話音楽の献立表〉より

 これもまた、導入部分が至高。

 主人公の奈緒がピアノのレッスン教室に通うことになり、「絹子先生」との出会いから始まるのですが、

 もうね、この絹子先生のキャラ立ちの良さたるや。

 

 どうしてもレッスンをする気にならないため、奈緒が指に包帯を巻いて怪我をしたことにすると、「じゃあ、今日はレッスンの代わりに、宇宙人のお話をしましょう」と即座に提案するのです。

 しかも、「喜びを隠し切れない顔」で。

 

 

 そんな絹子先生と、親友の君絵と、そこに現れた謎の人物・サティのおじさん(笑顔がエリック・サティそっくり)


 そして絹子先生とサティのおじさんの不和、君絵のサティのおじさんへの恋心(?)……。

 大人たちの関係が変わって行くのを、近くで見ていることしかできない子どもたちの、痛み。

 

 

 最後の夜、「アーモンド入りチョコレートのように生きていきなさい」と伝えて去ったサティのおじさん、彼の生き様を見ていると、ヒダマルなんかはこう思うのです。


 サティの曲みたいに、できれば楽しく生きたいと。

 

 

まとめ。

『カラフル』『宇宙のみなしご』などの名作に、中学生のヒダマルは出会いました。

 あの頃に出会えて、本当によかった。


かがみの孤城』でも述べましたが、「子ども向けの作品」と「子どもの為の作品」は似て非なるものです。
 それはもう、間違いなく、非なるものです。

 

hidamarudokusyo.hatenadiary.com

 

 森絵都さんの作品、切なくも優しいハッピーエンドの作品群は、文句なしで後者の部類。


 大人として、本好きとして、すべての中学生に読んでほしい本のひとつです。
(なんて言っちゃうと、「子供の情景」の章くんみたいな傲慢さになっちゃうかも……)

 

己の意志で、己の身体で。 『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』


著者:山本ケイイチ
発刊:幻冬舎新書
頁数:214頁
発行:2008年5月30日
ジャンル:健康、仕事

 

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 これからのビジネスパーソンに要求される項目のひとつとして、「筋肉」を掲げる筆者。
 トレーナーとして多くの方を指導してきた経験上、

「仕事ができる人は、トレーニングをやっても優秀である」

 という気付きに至ったそうです。


「仕事ができる人はマッチョになりやすい」という短絡なものではありません。
 仕事と筋トレの類似性を挙げつつ、物事への取り組み方、成功者の考え方が紹介されています。

 


 それと、筋トレに関する読み物ではありますが具体的なトレーニング内容はまったく登場しません。

「筋トレとビジネスの類似性」
「筋トレにおける考え方」

 に絞って解説されています。

 

 

ビジネスと筋トレ。

 お金があれば大抵のものが手に入る時代において、人々の思考が短絡的になっている、と指摘されています。

 反面、筋肉はお金では買えません。


 どんな大金持ちでも「明日からシュワルツェネッガー」とはいかないのが、筋トレの世界なのです。


 また、「銭湯では裸の付き合いができる」という言葉通り、ジムという場所においても、地位や肩書は武器になりません。


 目標の設定と習慣化、評価と反省、軌道修正、そういった日々の努力の結晶こそが、筋肉。

 だからこそ、立派な肉体を持った人には「この人は自分を律することができるのだ」という強いメッセージを感じるのでしょう。

 

 

 ここまでは基本的な考え方ですが、もっと踏み込んで「行動・習慣の五原則」や「失敗する人の共通点」などが紹介されており、筋トレ以外の習慣に対しても有効な知識を得られます。

 

 

 ちなみに、この本ではありませんが、「一次産業従事者にストーカーはいない」という話を読んだことがあります。

 一次産業では自然が相手ですから、物事が自分本位に動かし得ないことを肌で知っているのだと想像します。

 

 

筋トレとブログ。

 筆者は「筋トレにおいて、最も難しいことは何か」と聞かれたら、すぐにこう答えるそうです。


「続けることです」


 これは最大の試練であると同時に、最大の目的でもあります。
 筋トレは、続けなければ成果が出ないからです。

 


 ヒダマルの座右の銘のひとつに、「継続が力なり」というのがありまして(誤植に非ず)。

 ブログなんかは正にその意気で運営していて、「続けること、そのものが目的」と言っても過言ではありません。


 一朝一夕で成果が出るとは思っていません。

 下地作りに一年、まともな収益が出るまでに三年、少なくとも十年以上続ける前提でやっています。
 その中で信頼を得て、


「アニメの事ならヒダマルに聞こう」

「ヒダマルが言うなら、このアニメ観てみよう」


 そんな風に思っていただけることが目標ですから、すぐに成果など出るはずがないのです。


 三日に一度ペースの筋トレですが、これからも一所懸命、いや、一体懸命の精神で取り組んで参る所存です。

 

 

まとめ。

 人の世は「分業」で成り立っています。
 魚をとる人、流通させる人、調理する人、売る人と、それぞれが得意なことを生かしてこそ、社会が回っています。

 しかし、筋トレは「己の意志で、己の身体で」やるしかない事柄。

 誰かに代わりにダンベルを上げてもらっても意味がありません。
 筋トレに限らず、自分の生き方・時間の使い方などにも通じる考え方です。


 筋肉を鍛えることで、メンタルを鍛える。

 その方法と考え方を教えてくれる一冊です。

 

時は金なり、宝なり。 『5つの時間に分けてサクサク仕事を片付ける』


著者:菊原智明
発刊:フォレスト出版
頁数:254頁
発行:2013年5月6日
ジャンル:仕事

 

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「命とは、時間の中にある」と教えてくださったのは、日野原重明さん。

 時間の使い方を変えることは、それ即ち「生き方を変えること」、つまり「人生を変えること」に直結します。


 日々の仕事に追われて時間がない、という現代人に、「最適な時間の使い方、時間に即した仕事の選び方」を紹介してくれるのが、この本です。

 

 

仕事には、適した時間帯がある。

『5つの時間に分けて仕事をサクサク片付ける』というタイトルの通り、「仕事には適した時間帯がある」という仕事術を解説した本です。

 時間帯の区分は、以下の通り。

 

プラチナ時間 6時~9時
 起きてから始業時間まで。
 人生で最も有意義な、アウトプットの時間。

ゴールド時間 9時~11時50分
 始業時間からランチタイムまで。
 仕事の8割を終わらせる時間。

ランチタイム 11時50分~13時
 貴重なセミナー時間。

シルバー時間 13時~18時
 ランチ後から終業時間まで。
 インプットとコミュニケーションの時間。

ブロンズ時間 18時以降~
 終業時間以降の時間。
 明日へのエネルギーをチャージする時間。

 

 と解説されています。

 あ、帯にも書いてあった。

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 端的にまとめると、


「6時~12時」までの6時間で8割がたの仕事を終わらせ(アウトプット)、

 ランチタイム以降はコミュニケーションとインプットの時間、

 就業後は明日への英気を養う時間


 であると言えます。

 

 

 ところでヒダマルは、

「ブログ×2」「ハンドメイド勉強」「お絵描き勉強」「買い物」「料理」「犬の散歩」「筋トレ」「アニメや小説のインプット」「ブログ巡り」

 という、ニートにしては破格の忙しさを誇るのですよね。


 その割には「午前5時に寝て午後2時に起きる」みたいな生活を延々と続けてるので、改善の必要は前々から感じていたのです。渡りに船です。

 

 

ヒダマルの場合に当てはめてみると……。

プラチナ時間。

 ブログ一択。

 文章作りはクリエイティブな出力作業ですから、午前中にやるとはかどります。
ブログ2記事+小説に取り組みたいところですが、当面はブログですかね。


 その準備段階「アニメを観て(本を読んで)、どの部分を取り上げるかメモしておく」という作業はインプットに当たるので、シルバー時間やブロンズ時間でも問題ないと思われます。

 

ゴールド時間。

 プラチナ時間でブログを2記事作ったとして……。
 ヒダマルの場合、「アニメ記事に上げる絵を描く」という特殊要素が入るんですよね。1時間以上はかかるので、これをどこに持ってくるかが問題。

 より頭を使う文章作りを午前中に終わらせるとすれば、ゴールド時間には「ブログの予備記事作り」になるかなぁ。

 

シルバー時間。

 やることいっぱいです。
 ブログ用お絵描き、それとは別に絵の練習、ハンドメイド作品、ブログに載せるための写真撮影&圧縮、夕飯の買い出し……。

 地味に時間がかかる作業はたっぷり残っているので、そういった細々を持ってきましょう。
 夕方には筋トレ&犬の散歩&料理も待っているので、意外と時間がないんですよね。

 あ、奇数月には相撲も観ますしね。
 筋トレしながらの相撲観戦は至高ですよ。

 

ブロンズ時間。

 アニメだ☆

 お酒だ☆

 漫画だ読書だ☆


 天国みたいな時間です。

 ここを存分に楽しむためにも、早起きしてキッチリ働いて、身体を疲れさせておく必要があるんですよね。そうすればちゃんと早寝できますし。

 

睡眠時間。

 本書では「ブロンズ時間(睡眠)」として一緒くたにされていましたが、ここは分けて捉えるべきだと思います。


 午後10時~午前2時までは「成長ホルモンのプラチナ時間」なので、午後9時半には寝入っておくのが理想。

「午前6時~9時」をプラチナ時間、睡眠時間を8時間取るとすれば、計算もピッタリ合います。

 


 ただなぁ……。

 9時半に寝るのかぁ……。

 入浴を翌朝にずらしたとしても、夜の余暇が2時間程度かぁ……。

 

 オタクにはしんどいなぁ。

 


 せめて深夜12時くらいの就寝時間にして、6時間睡眠で済めば理想なんだけどなぁ……。


 とりあえず、睡眠時間は身体と相談ですかね。

 

 

まとめ。

時間の使い方が最も下手な者が、まずその短さについて苦情を言う

 要所要所に著名人の金言が紹介されていたり、太字の強調が適切に入っていたりと、サラサラと読める工夫が凝らされた一冊でした。


 休憩の挟みどころや、地味で単純な作業への心構えなど、仕事をする上で役に立つ知見も豊富に示唆されています。

「時間に追われて休む暇がない」という方はもちろん、仕事に慣れてきた社会人にはうってつけの一冊だと思います。(新人はまず、色々と覚えることで手いっぱいだと思うので)


 うん、まずは「早起き」からがんばろう。

 

抱腹絶倒変態短編集。 『独創短編シリーズ 野崎まど劇場』


著者:野崎まど
イラスト:森井しづき
レーベル:電撃文庫

発刊:アスキー・メディアワークス
頁数:323頁
発行:2012年11月10日
ジャンル:ライトノベル、短編集

 

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 野崎まど。

 処女作でもある『【映】アムリタ』が第一回メディアワークス文庫賞に選ばれ、独特なギャグセンスと壮大などんでん返しに定評のあるラノベ作家。

 そんな壮大に独特な方が書いた「独創短編集」こそが、この『野崎まど劇場』なのです。


 一言でいうと、


 笑えます。

 

 

鬼才・野崎まど。

 主に電撃文庫MAGAZINEに掲載された短編を集めた一冊で、描き下ろし3篇+没ネタ5編を含む計24編の大ボリューム。

 ほとんどが10頁前後で終わるショートストーリーのため、隙間時間にさらりと読めるのも嬉しい構成です。
(さらり程度で済む面白さではありませんが)

 

 本としての作りも遊び心満載で、裏表紙に小説が載っていたり、

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 表紙カバーの裏に小説が載っていたりします。

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電撃文庫では、「カバー裏に小説」はとある作家さんが度々やってますが……)

 

 

笑いのパターン。

「まず1頁半程度で世界観を構築し、そこから崩しに崩して笑わせる」というスタイルが共通しています。

 

 例えば……、

『森のおんがく団』の冒頭では、森の中で楽器を弾き、発表会の練習をしている三匹の動物さんが登場します。
 ひらがな多めなメルヘン世界です。


 しかし、彼らが担当している楽器は、

ライオンさん:小太鼓
ぶたさん:タンバリン
うさぎさん:ローランドVシンセGT

 です。
 明らかに一人浮いとる。

 

 

 そこからはもう、畳みかけるように世界観をぶち壊していきます。ツッコミはうさぎさん。

 

 偉そうなことを言うライオンさんに

 うさぎさんはライオンを張り倒そうかと思いましたが、話が進まないので我慢しました。

 だったり、

 

「ぶぅ ぶぶぅ」しか喋れないぶたさんに

「だから何でお前は喋れないんだ! おかしいだろ! 喋れない動物が居るとか社会が成立しないだろ!」

 とツッコんだり、

 

 音楽に集中するためにP(プロデューサー)を立てるべく森の魔女の元を訪れたところ、

「動物が喋ってる!」
「また根本的な所まで戻るなぁおい!」

 だったりするのです。

 


 置かれた世界観の中で時に狼狽し、時にツッコみ、時に気ままに振る舞うキャラクターたち。

 その様子を描写する地の文のスパイスも絡まって、極上の笑いを生み出しています。

 

 

図解を駆使した笑い。

 この短編の特徴は、もうひとつ。

「図解」です。


『魔王』では、勇者を迎え撃つダンジョンを考案する魔王の頓珍漢なアイデアが、図面で示されています。


 将棋の解説をベースにした『第60期 王座戦5番勝負 第3局』では、常識破りな棋譜(「初手・王手」、歩を王の上に乗せることで一回の攻撃に耐えるバリヤーを作る「アポロ囲い」など)を分かり易く伝えるために、盤面の画像が載せられています。


『苛烈、ラーメン戦争』では、店長とバイトの加藤さんがラーメン屋の危機を救うべく、ラーメンに改良を加えていく様が描写されています。

 

『苛烈、ラーメン戦争 ―企業覇道編―』では、思いがけず大企業の上役になった副社長(元・店長)と社長(元・バイトの加藤さん)がラーメンを作れない現状を打破すべく、未来を模索する様が描写されています。

 

 世界観崩壊が視覚で補助されているため、フリップ芸のような直感的な笑いを楽しむこともできるのです。

 

 

まとめ。

 大好き。


 この笑いが分からない人もいるかもしれませんけど、ヒダマルにはツボ過ぎます。抱腹絶倒とはこのこと。

 電車の中で読める人は、そうそういないことでしょう。


 野崎まどさんの長編も独特の笑いと大風呂敷などんでん返しが大好物なのですが、こちらはこちらで深い味わいがあります。

 騙されたと思って、是非。

 

人生を変えたカテゴライズ。 『隠れアスペルガーという才能』


著者:吉濱ツトム
発刊:ベスト新書
頁数:223頁
発行:2015年1月20日
ジャンル:食、健康

 

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 極端に人が苦手。

 友達がいない(特に欲しいと感じない)。

 ボウリングを楽しいと思ったことがない。

 なんとなく生きにくい。


 ヒダマルが絶賛病み病み中だった2015年、この本を読むことで、その理由が分かりました。

 

 

自閉症スペクトラムとは。

 アスペルガー症候群とは、自閉症スペクトラムの一つ。

 自閉症は脳の特性ですが、(いわゆる)健常者と地続きの障がいであり、線引きが難しいのが特徴です。


 この地点なら誰が見ても「自閉症」……、この辺だと「自閉症傾向が強いアスペルガー」……、この辺りは「典型的なアスペルガー」で……、この辺からは「(いわゆる)健常者」かな……。

 という感覚。
 ボーダーラインではなくグラデーションとして理解するのが、正しい捉え方です。

 


 明らかに間違った理由ですが、「親の育て方が悪い」と理解されて「抱っこ療法」なる地獄みたいな処置がとられる時代もありました。しかし今はかなり正しい情報が浸透しています。

 自閉症アスペルガーも生まれつきの脳機能の問題なので、育て方は関係ありません。
(本来持っているマイナスの特性が、成育歴のせいで強く表れることはあり得ます) 

 

 ちなみに、この「自閉症スペクトラム」「アスペルガー症候群」ですが、知らない方は今すぐ調べてください。ぜひとも。

 対人関係、人間理解、多様性の意義、他もろもろに役立つ視座を得られます。

 

 

「隠れ」アスペルガー

 本書が画期的なのは、ここから。

自閉症アスペルガーは地続き」「ひとつながりの障がい」という認識が一般的だった中に、もう一つの知見を加えた点にあります。

 それは、

アスペルガーと(いわゆる)健常者も地続き」


 専門医に診断されるほどの特徴はないけれども、部分的には明らかにアスペルガーの特性を持っている人々の存在。

 つまり、「隠れアスペルガー」という新たなカテゴライズです。

 

 

本書の特徴。

アスペ度チェック。

 中盤にはアスペルガー診断テスト」なるチェックリストがあり、簡単な自己診断を行えます。

 本書オリジナルではなく、アスペの自己診断に広く使用されている科学的根拠のあるチェックリストなので安心。
 ただ、自己診断はあくまでも自己診断なので、不安な方は専門医の診断を受けましょう。


 点数の合計によって、

0~14点
 特に問題なし。

15~35点
 40~60人に一人はいる、典型的な隠れアスペルガーの可能性あり。

36~50点
 専門医に診断される症状の強さ。

 と分けられます。


 ちなみにヒダマルは37点でした。

 ……障害者手帳もらえんのかな。

 

隠れアスペルガーの長所。

 その特性から、つかみどころのない生きづらさを感じていることが多い隠れアスペ。成育歴と脳の特徴から、劣等感の強い方が多いそうです。

 そんな隠れアスペの、隠された長所を解説してくれています。

 

・美男美女が多い。

 当てはまるぜ。
 自分で言うのもなんですが、ヒダマルもそこそこ整った顔してます。そこそこですが。身長は160ちょいですが。

 アスペって、不思議と目がぱっちりして顔が整った方が多いんですよ。これホントですよ。

 

 ・論理的に体系化することが得意。

 小説やブログの文章を作るにあたり、非常に役立ってくれています。仕組みを理解したり、キチッと分類するのが好きなんですよね。

 

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 既存の情報を集めて論理的に分析し、体系的に整理する能力。

 ヒダマルは「自分にだけ分かればいいや」という考えですが、相手に伝えることが可能であれば、職業として成り立つレベルです。

 

・ひとつのことを延々と続けられる。

 単調で地道な作業が、あまり苦になりません。

 ヒダマルは「目の前の人間と、仕事上の関わりを一切持ちたくない」という致命的な目的を持ってしまっているために暫定ニートな訳ですが、もしもベーシックインカムが導入されれば延々とボランティアやってると思います。ごみ拾いとか。

 自分でも分かってますが、人に対する恐怖心がやたら強いんですよね。昔に比べればマシですが。

 

・合理的思考が得意。

 ヒダマルの「提唱者」としての特性にも繋がる点。
 先程の「体系化」にも通じますが、無駄なモノは無駄と割り切るのが得意です(必要とあらば)。必ずしも長所とは言えないかもですが、こういう人も要るよね。


 他にも、「数学に強い」「素直」「人に教えるのが得意」「IQが高い」「コピーが得意」など、色々と紹介されています。

 

 

炭水化物の弊害。

 普段、何の疑問も抱かずに食べていた「炭水化物」に、デメリットがあるかもしれない。

 この視点に初めて出会ったのも、『隠れアスペルガーという才能』のおかげです。

 

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 ヒダマルはその後、糖質中毒やローカーボ関連の本を読み漁りました。
 今では「砂糖は脳のエネルギー」という宣伝文句が如何に偏っているかが理解できます。


 ここで解説されているローカーボ食は、アスペのマイナス症状を緩和するための方法です。

 この本だけでも有用ですが、「隠れアスペルガーにとっての糖質の弊害」しか理解できないので、糖質制限に関しては他の書籍にも手を出すことをお勧めします。

 

 

まとめ。

 手足がない人は、一目見ただけで分かります。

 自閉症の子どもも、ちょっと観察するだけで大体分かります。これホントです。

 ただ、アスペルガーは分かり難い。
「隠れ」となると、もっと分かり難い。本人にすら。


 新しい視点を加える事で、もやもやした生きづらさを解明できるかもしれません。

 アスペ的生きづらさを感じている方は、視点の切り替えと食事療法で、劣等感を薄めることができます。
 そうでない方なら、周囲への理解を深めることができます。


 人生を変えた一冊と言っても過言ではない本です。

 生きづらさ、劣等感、周囲との齟齬・乖離などで悩んでいる方は、読んで損はないことと思います。